住空間の中の階段の場位置を意識されたことはありますか?階段の配置によって住空間の広がりや印象、明るさなどが大きく左右されることもあるんですね。理想に近い空間はどんな配置の階段がいいんでしょう。今回ご紹介するのはリビング階段の開放的な住まいです。(株)プライム一級建築士事務所が手掛けるこちらの住まいは、お施主さんご夫婦と二人の成人された子供さんが住まう大人4人のための住宅です。それぞれのプライバシーを保ちながらも、リビング階段のある空間では家族のコミュニケーションが豊かになるような住まいに。開放的な空間に惜しみなく届く光や風は自然の流れを感じることのできる住空間です。
ゆったりとした住宅街の一角に建つ本住宅、トーンが異なる3つの素材が印象的なモダンな外観です。前面道路から住居までの高低差に、バランス良く配置された小窓によって防犯性にも優れたデザインに。エクステリアは打ち放しコンクリートでシンプルさと、小ざっぱりした植栽で全体のバランスも上品ですっきりとした印象に感じられます。
室内リビング空間はガラスの大きな窓とダイナミックな吹き抜けのある開放感が抜群の空間です。南面に設けた開口は惜しみなく吹抜け天井まで続く大きさです。吹抜けを駆け上がるように配置されたリビング階段は昇降の度に空間の奥行や広がりを感じることができます。ホワイトベースの空間に、木素材やガラス、鋼材などが気持ちよく調和するインテリア。ナチュラルテイストな雰囲気を愉しみつつも鋼材のハードな質感でちょっぴり未来的な空間にも。
リビングに腰を下ろせば中庭を望むゆったりとした居場所。たっぷりと差し込む自然光を存分に味わえるリビング、休日にはリビングでゆったり寛げば日の移ろいを感じる心地のいい空間に。床や天井など、統一感ある木素材、濃淡はバランスよく収まり、温かな雰囲気に。壁面造り付けのテレビボードや収納スペースは空間をより広くスッキリと感じることができます。
中庭に面した二階のサンテラス。屋根軒の出部分をガラス素材とすることでギリギリまで空間に光を呼び込むことが可能です。本住宅はまさに住空間のどこにいても光を感じることができます。半屋外のような空間、活用方法は実に多彩です。リビングで過ごす家族の気配を感じながら程よい距離感を保つサンテラスです。
夕景の中の本住宅は光の溢れる外観です。中庭に向かって開く贅沢な開口からの光は屋外に居ても温かな雰囲気を感じることができます。見た目はまさにリゾート地のプライベートヴィラのようなゆったりとした空間。暖かな季節には中庭とリビングとを一体的に活用すれば、一層広さや開放感を味わえる豊かな住空間に。