ラーメン構造、壁式構造とは?それぞれの特徴とメリット・デメリット

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ラーメン構造とは何でしょう?あるいは壁式構造という言葉を聞いたことがあるでしょうか?文字通り、それらは建物の構造に関わる言葉で、こうした構造の違いによって建物の性格や家づくりの方向性が異なってきます。そこで今回は、ラーメン構造とは何か、壁式構造の違いや、それぞれの特徴、さらにはメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。まずは建物の骨組みや壁構造についてしっかりと把握して、安全で安心かつあなたに合った家づくりができる建物にしていきましょう!

ラーメン構造とは?

ラーメン構造とは、柱と梁を接合することでしっかりと建物の強度や耐震性が確保される構造のことです。「ラーメン」とはドイツ語で「枠」などの意味になります。そうした柱と梁からなるフレームでなるということは、構造的に必要となる筋交いがない壁構造ということでもあります。ラーメン構造とは柱と梁の接点をしっかりと接合できる鉄筋コンクリート造や鉄骨造で取り入られる構造で、戸建て住宅などの低層の建物から高層マンションなど規模の大きな建物でもこの壁構造がみられます。


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壁式構造とは?

壁式構造とは、文字通り、壁でなる構造のことですが、もう少し言うと、ラーメン構造の柱と梁といった線でなる壁構造の躯体に対して、壁式構造は壁と床・天井といった面でなる壁構造の躯体になります。鉄筋コンクリート造の低層マンションで多く見られる構造です。壁式構造については、「壁の変更は不可能、しかし新しい魅力が生まれたリノベーションとは?」も是非参考にしてみて下さい。


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ラーメン構造のメリット

ここからは、2つの構造のメリット・デメリットについて1つ1つ見ていきましょう。まずラーメン構造のメリットですが、壁を必要としない構造であるため、間取りの自由度が高いことがまず挙げられます。特に、こちらのHOUSETRAD CO.,LTDが手掛けた住まいのように、マンションなどではリノベーションの際に間取りの変更を行いやすい構造です。また、躯体となる柱や梁を太くすることで、超高層のような大規模な建物が建てられることに加えて、より広い無柱空間を生み出すことも可能となります。


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リノベーション時の間取りの自由度

中古住宅のリノベーションが注目を集めていますが、リノベーションの時に間取りを自由に変更できるかできないかの大きなポイントにこの壁構造の違いが大きく影響します。ラーメン構造では、壁を省いて広い空間をつくることができます。例えば、3LDKのリビングルームと隣の部屋の壁を撤去して、バリアフリーの大きな広いリビングルームをつくることも可能です。

ラーメン構造のデメリット1

一方、ラーメン構造のデメリットですが、太い柱や梁が室内に出てくるため、インテリアに凹凸が見られるようになってしまうことが一番に挙げられます。それによって、見た目があまりすっきりとしないと感じることもあるでしょうし、柱が邪魔になって家具がきれいに置けないということあり得ますので、事前に家具の大きさなどを確認しておきましょう。最近では、「アウトフレーム工法」あるいは「アウトフレーム逆梁工法」といった室内に出てくる凹凸を解消する工法もありますので参考にしてみて下さい。

デメリット2 ー 震災時の横揺れに弱い

建物を支える太い柱や梁が室内に突き出し、どうしても部屋に凹凸ができます。それは柱と梁の接合部を剛接合して耐震性を高める作用をしていますが、基本構造が枠となるため、どうしても横からの力に弱いという性質があります。横揺れ地震の際に弱く耐震性の面でデメリットがあると言われています。

壁式構造のメリット

続いて壁式構造のメリットですが、ラーメン構造躯体とは対照的に室内が凹凸のないすっきりとした空間になることがまず挙げられるでしょう。それによって、家具もきれいに配置しやすくなります。また、壁式構造の壁は耐力壁となるためより厚みがあり、それによって防音・遮音性や断熱性が高くなることも魅力となります。また、壁と床・天井で構造をなす建物は耐震性に優れているということが、過去の地震の際にも証明されているようです。

集合住宅の防音には有利

壁式構造は、断熱性・防音性にすぐれており、建物が強固で耐震性に優れている点で住まいに快適さと大きな安心感をもたらしててくれます。例えば、物件を探す際にも、壁式構造であれば壁が厚いために防音性が高いと考えられます。集合住宅などで日々の生活音や近隣が気になる人は、物件を決定する際にこの壁構造を確認しておくと良いでしょう。

壁式構造のデメリット1ー 間取りの自由度が低い

壁式構造のデメリットは、間取りの面で自由度が低くなることでしょう。壁がそのまま建物の躯体となることから、特にリノベーションの際はラーメン構造のように壁を取り除くといった変更ができません。また、窓を開けることも難しくなるでしょう。部屋の大きさを少し広くしようといった変更が難しくなります。また、ほとんどの場合で高さ15mまでの建物にしか取り入れることができない構造であることもデメリットと言えるでしょう。



デメリット2 ー リノベーション時の開口部変更が難しい

建物構造を支える耐力壁によって、基本的に窓やドアなどの開口部の場所や数、その大きさは制限されます。部屋を明るくするために開口部を大きくしたいというリノベーション時の変更が困難な点はデメリットといえるでしょう。特にリノベーションをする際は、変更できる壁はどこなのか、壁以外に変更できるものには何があるのかをよく確認しておく必要があります。


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