生活に遊び心をもたらす「木場の住宅」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
木場の住宅, 山本陽一建築設計事務所 山本陽一建築設計事務所 オリジナルデザインの リビング
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家は生活空間として、そこに住む人に大きな影響を与える。殺風景な家であれば、生活がつまらなくなるだろう。居心地の良い家であれば、落ち着いた暮らしを送ることができるだろう。そして遊び心のある家であれば、毎日の生活に刺激が加わるだろう。そこで今回紹介したいのは遊び心に溢れた家。山本陽一建築設計事務所は5人家族が住む家に、他の家にはないようなものを加えて、生活に楽しさを感じられる家を生み出している。

クライアントの要望

今回紹介する「木場の住宅」が建てられたのは都心部に近い住宅街。周辺には多くのマンションやビルが建ち並ぶ住宅密集地となっている。そんな場所に建つ家に住むのは夫婦と子供3人の5人家族。彼らはにぎやかな家族の気配がいつも感じられ、光を多く取り込める明るい家を求めていた。そんな要望を形にした家は外観からして、他のものとは違っている。それはきっと通りを行く人の目を引き付けるだろう。

庭としてのウッドデッキ

建物は3階建てで、2階部分には外に突き出るような大きなウッドデッキが見える。それは小さなベランダではなく、そこに机や椅子を置いて食事ができるほど。そのため屋根の無い1つの部屋と言えるだろう。そこには高さのある板塀が設けられていて、その様子は外からは見えない。そのため人目を気にすることなく、陽の光を浴びたり、外でくつろげる庭のような空間となっている。土地が少なく庭を作れないような都心では、とても重要な空間となるだろう。

空間の繋がりと家族の繋がり

建物内には明るく美しい空間がある。それを可能にしているのは吹抜けと小さな段差で各階を繋ぐスキップフロア。それらは天井や床で空間を分断しないため、各階に自然の光が届くようになっている。夏には天窓を開ければ、家全体に風を送ることもできる。このような空間の繋がりが生み出すのは家族の繋がり。たとえ家族が別の階にいても、その気配を感じることができる。そのため家族が一緒に住んでいることを意識ながら住むことができるだろう。

遊び心のある家

このような家で最大の特徴は遊び心。建物の屋根裏部分にはロフトがあり、そこには7色の虹のハシゴで上がれるようになっている。そんなロフトから階下を見下ろすと、ランダムに切り取られた壁が見える。そこにあるのは大きさの違う四角の窓。通路は家型に切り抜かれており、壁を見るだけでも楽しい気分にさせてくれる。壁に開けられた窓から顔を出せば、各階の様子が見える。そこは遊びのための場だけでなく、家族のコミュニケーションの場となる。

明るく家族の繋がりを感じられる家

「木場の住宅」は、クライアントが求めた明るく家族の繋がりを感じられる家を実現している。何より素晴らしいのは、そこに加えられた遊び心。それは、ここでの生活を楽しくしてくれる。そして、生活を賑やかなものにして、日々の暮らしを豊かなものとしてくれるに違いない。

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