踊り場のメリット・デメリットまとめ集

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
kc2 residence (boundary between the urban and the nature), 久保田建設一級建築士事務所 久保田建設一級建築士事務所 モダンスタイルの 玄関&廊下&階段
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踊り場を階段に付けるか付けないかで悩まれる方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、それぞれのメリット・デメリットを見てみると、なかなかどちらがより優れているとは一概に言えない部分があります。最終的には、各々の住まいの形やライフスタイルに合わせてベターな方を選んでいくことになるでしょう。そこで今回は、踊り場のメリット・デメリットをまとめて紹介していきたいと思います。

踊り場とは

踊り場とは、階段の中間あるいはその付近に設けられる広めの平坦な部分のことを指します。階段には大きく分けて、真っ直ぐな「直階段」、L字に折れる「かね折れ階段」、U字に折れる「折り返し階段」、そして「らせん階段」といった4種類の形がありますが、どの種類の階段でも踊り場を設けることができます。また、こちらの住まいのように、中間階へとつながるかたちで踊り場をより効果的に設けられることもあります。

メリット 1:安全性の高い階段に

その1番のメリットと言ってもいいのが、階段を安全性の高いものにしてくれることです。万が一、足を踏み外したりして階段から転落した場合でも、踊り場があればそこで止めることができたり、階段の一番上から一番下まで転落してしまう恐れをなくしてくれます。小さな子どもや高齢の方にとって安心して上り下りができる階段となりますし、意外に踊り場がない連続する階段に恐怖感を感じてしまうこともあるので、そうしたことからも安心で安全な階段としてくれます。

メリット 2:階段の上り下りを楽に

前述したように、何段も連続する階段は恐怖感を感じさせることがあるだけでなく、一息する間も与えてくれません。それに比べて、踊り場のある階段であれば、階段の中間にある平坦な部分が丁度良い小休憩の場となってくれるので、階段の上り下りを楽にしてくれます。こちらの住まいでは、リビング・ダイニングにある大きなガラス窓に沿って階段が設けられ、その中間の広めに作られた平坦な面からは爽やかな外の景色も眺められるような場所となっています。

メリット 3:踊り場を広くして他の使い方をプラス

階段下の空間を収納スペースとするなどして、階段周りを出来るだけ有効利用する形はよく見られますが、踊り場スペースを広くすることで、書斎や子どもの遊びスペースといった1つの部屋のような使い方をプラスすることもできます。こちらの住まいでは、ファミリーコーナーとして壁に本棚や床下に収納が設けられ、家族の記録がこの空間に刻まれていくようになっています。また、子どもがここに座ると、キッチンにいる人との目線の高さが同じになるようにもなっていて、そうした細かな配慮が家族団欒の空間を生み出しています。

写真:ブレッツァ・アーキテクツ

デメリット 1:階段スペースが大きくなってしまう

そうしたメリットに対して、一番のデメリットとも言えるのが、階段スペースが大きくなってしまいリビングやダイニングなどの他の部屋の大きさが小さくなってしまう点です。家の大きさが十分に広い場合は問題ありませんが、狭小住宅のようなあまり余裕を持って階段を設けられない場合は、踊り場をより小さくしたり、あるいは無くしたりする方が窮屈な住まいとならずに済むでしょう。

デメリット 2:見栄えが悪くなることも

そのように階段スペースが大きくなってしまうことで、見た目の面でもデメリットとなることもあります。こちらの階段のように、階段の斜めの部分が下階の天井に出てきてしまいすっきりとしないデザインとなってしまうこともあります。特に「かね折れ階段」や「折り返し階段」で注意が必要になります。もちろん、見た目よりも安全性が第一ですので、そうした点も建築家とよく話し合いながら階段をつくっていきましょう。

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