土間のライフスタイルに合わせた6つの使い方

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
古民家改修:通り土間のある家, m5_architecte m5_architecte 和風デザインの ダイニング タイル
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土間は古くから日本の民家を中心に、室内と屋外の中間領域のかたちとして取り入れられてきました。それが今、その多様に使うことができる便利さを利用して、それぞれの住まいによって様々な異なる形や使い方が見られます。そこで今回は、土間のライフスタイルに合わせた6つの使い方について、実例とともに紹介していきたいと思います。是非、その幅広い使い方を取り入れて、便利で住みやすい家にしていきましょう!

土間とリビングの開放感

土間玄関は、廊下を挟んでリビングにつながることが一般的ですが、廊下を介さずそのままリビングとつなげることで、屋外とのつながりのある開放感をリビング空間にももたらすことができます。こちらの住まいでは、そうした土間玄関とリビングのつながりに加えて、デッキテラスもリビングに隣り合わせることで、視覚的な開放感だけでなく、リビングと屋外の出入りのしやすい身体的な開放感も感じられる家となっています。

土間キッチン

タイルなど水や汚れに対して強い素材が用いられるので、油汚れなどが気になるキッチンに取り入れれば、洗剤を使って掃除をすることもできますし、思いっきりブラシで擦って水洗いすることもできます。こちらの住まいの土間仕様のキッチンのように、タイルの大きさを大きくすることで、掃除しにくい目地が少なくなりますし、床のデザインとしても、よりシンプルで落ち着きのある雰囲気となります。

ダイニングとの組み合わせ

キッチンに加えて、ダイニングも土間にすることもできます。キッチンと同様、万が一料理が床に落ちた時でも、掃除が楽になります。また、こちらの住まいでは、人が多く集まるワークショップなどを開くにあたって、広々と開放感のある土間のダイニングスペースを設けて、ゲストが気を遣う必要のない、明るく過ごしやすい場所となっています。

写真:近藤泰岳

大きな物でも置いておける収納

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収納として大きく使う住まいも多く見られます。その利点は、自転車など土が付いた外の物でも気にすることなく収納できる点でしょう。また、最近では高価な自転車を持っている方も多いですが、そうした高価で大きな物でも家の中で防犯的にも安心して置いておける場所でもあります。もちろん、ガレージなどを設けることでも同じような役割を果たしてくれますが、場所やコストが余分にかかってしまう点で、土間の収納がより選ばれる理由となっています。

写真:ジャストの家

通り土間

日名内村の家 dygsa モダンデザインの 多目的室

玄関から裏庭へと続くような、建物を通り抜けるものを通り土間と言いますが、建物を2つに分けながらも柔らかくつなぐため、二世帯住宅で取り入られることがよくあります。また、こちらの週末住宅では、エントランスから庭へと抜ける大きな通り部分に取り入れることで、家の中に大きな屋外空間が広がっているような、広々とした開放感が感じられるようになっています。それによって、周囲の豊かな自然環境を家の中からでも感じられますし、雨天時にも家の中に閉じこもることなく、広い土間空間で楽しむことができる場所となっています。

庭と一体化

室内側を何とつなげるかも大事ですが、同時に外側を何でつなぐかによっても使い方が変わってきます。こちらの住まいでは、ダイニングの土間と庭を並べることで、ダイニングスペースがとても開放的で明るい場所となっています。また、天気の良い時には、テーブルを外に出して青空の下で爽やかな食卓にもしやすくなっています。そうした内と外の関係を思い描きながら、建築家とよく話し合い、それぞれのライフスタイルに合った空間を作り上げましょう!

【土間については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 三和土って何?意外なその意味とメリット

※ 土間の魅力まとめ集 

※ 知っておきたい!いま流行りの土間のメリット・デメリット  

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