土間の魅力まとめ集

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
土間リビングの家, FCD FCD Moderne Häuser
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土間の魅力、メリットをご存知でしょうか?それについて、どこか古臭いイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし最近では良さが見直され、再び住まいに取り入れる方が増えています。そこで今回は、古くから日本の家屋に取り入れられてきた土間の魅力についてまとめて紹介していきます。取り付ける場所やプランニングなどで、それが果たす役割も変わってくるので、住まいのどこに置くかなど想像しながら見ていきましょう。

1、土間が生み出す幅広いコミュニケーションの場

土間が屋外と直接つながる場所にあれば、その都度靴などを脱ぐ必要がなく、地域の人とのちょっとしたコミュニケーションの場となります。また、こちらの松岡健治一級建築士事務所が手掛けた住宅のようにリビングに配置することで、大人数が一緒に過ごせるスペースにもなります。床の段差も座れるような高さに設定されていて、住まいの中心となる快適で過ごしやすいスペースにデザインされています。

写真:針金洋介(Techni staff)

2、庭の一部ともなる半屋外空間

土間リビングの家, FCD FCD Moderne Häuser

庭に面しているものであれば、庭の延長のような半屋外空間として利用することができます。土間は手入れが簡単で汚れが気にならないので、雨に濡れていてもガーデニングの鉢や自転車などをそのまま置くことができます。こちらのFCDが手掛けた住宅は、土間が折れ戸で仕切られていて思いっきり開放できるだけでなく、その奥にはキッチンが配置されているので、キッチンからそのまま来訪客を迎えたり、バーベキューをする時も使い勝手が良さそうです。

3、様々な用途に使えるフリースペース

段差で仕切りながら掃除も簡単な屋根付きの半屋外空間は、レイアウト次第で色んな用途に使えるフリースペースとなります。バイクや自転車の手入れの場所や、日曜大工の作業場や、ペットのためのスペースにも利用することが可能です。こちらのTATO DESIGNが手掛けた住宅は、寝室の横に土間が設けられています。マンションの一室のリノベーションなので、土間をうまく活かせないと思われるかもしれませんが、開閉式の折れ戸を間に入れることで、うまく半屋外空間を創り出しています。

4、廊下以上の豊かな空間

土間を廊下として利用することで、一般的な廊下にはない豊かな室内通路を創り出すことができます。こちらのATELIERORBが手掛けた住宅では、室内に東西を貫通する空間に設けています。それにより、建物の中にいても外にいるような開放感を感じることができます。さらに、ここでは吹き抜け空間にもなっているので、その効果もさらに増しています。

5、汚れが気にならない土間キッチン

キッチンの床材を何にするかは、みなさん悩まれると思います。耐水性の強い材で土間を作ることで、油汚れなども簡単に洗い流せるキッチンも1つの方法です。さらに、こちらの住宅のようにダイニングにも取り付けることで、段差を気にすることなく配膳もできます。また、こちらの住宅は屋外空間も1つの大きな屋根に覆われていて、土間空間をさらに延長して様々な使い方が出来そうです。

写真:笹倉洋平/笹の倉舎

6、蓄熱効果

土間の蓄熱性能をうまく利用することで、室内の温度を快適にすることができます。冬の昼間の日光からもらった熱を夜の間徐々に放出し暖め、反対に夏の昼間の日光で室内が急激に暑くなることも防いでくれます。しかし、夏の夜間にも昼間に受けた熱を放出するので、その周囲では寝苦しくなる可能性があるのでレイアウトには気を付けましょう。

【土間については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 三和土って何?意外なその意味とメリット 

※ 知っておきたい!いま流行りの土間のメリット・デメリット

※ 土間は伝統的だけじゃない!現代に生かされる実例! 

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