庭木のメリットは?

A.Imamura A.Imamura
中庭のある和モダンな家, 根岸達己建築室 根岸達己建築室 Jardines de estilo moderno
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庭木とは植木の中でも特に家で育て易い樹木を指します。四季を愛でる習慣のある日本の住まいでは樹木は私たちの生活に身近な存在と言えます。また樹木があることで高さが生まれ外観がより魅力的に見える効果も。今回は、そんな庭木を植えるさまざまなメリットをご紹介していきます。

庭木はエントランスに広がりを生む

庭木を植えることで、奥行や広がりをもたらします。また住まいの外観バランスを整える役割も果たします。こちらは磯村建築設計事務所が手がけるゆったりとした大屋根が横に大きく広がる住まい。落ち着いたグレーカラーの外壁と明るい木材の扉や塀に加え、緑のコントラストが優しい印象です。エントランス先には芝生に合わせ、高さのある樹木が植えられることで、横ラインの外観に樹木の直線ラインを加えバランスの良い外観を演出します。樹木のバランスでメリハリが生まれエントランスがゆったりと広く見えますね。

こちらでは「うちの庭にぴったりな庭木はどれ?」を紹介しています。

庭木で四季を愛でる

庭木と共に四季を愛でる楽しみは日本の住宅には欠かせません。こちらは大きな桜の木が外観に強いインパクトを加える住まい。樹木の隣にウッドデッキを設け、四季の移ろいをテラスやリビングから楽しむことができます。このように季節ごとに花の咲く木を植えたり、紅葉など、自分のガーデンで四季を感じる樹木を選ぶ事で生活に潤いが加わります。

シンボルツリーで家族の絆

コートハウスにも庭木を植えてみましょう。例えば、家族の成長を共に見守るようなシンボルツリーを配置することで住まいにより愛着が生まれます。こちらは、各部屋の窓から眺められるコートヤードに一円玉に描かれている小賀玉の木をシンボルツリーとして植えた住まい。古くには榊などとともに神前に供える樹木として用いられたこのシンボルツリーが静かに家族の成長を見守ってくれます。

日差しのコントロール

こちらは、大らかな平屋建ての住まい。リビングの大きな開口部と外周を囲うように配置されたデッキテラスがオープンな印象を演出します。デッキテラスに沿い植えられた樹木は、風通しを遮ることなく自然の影を作り日差しを上手にコントロールしてくれます。特に落葉広葉樹は、夏の日差しを和らげる木陰を生み出してくれます。

プライバシーと防犯

こちらは静閑な住宅街の中に建てられた住宅とガーデンを共有した別棟。外に向かって大きく開かれたLDKが開放的な印象です。 例えば、こちらのように開口部先に樹木や生垣を作ることで自然の目隠しができます。外部から遮蔽することで程よくプライバシーを保ち、同時に防犯効果にも繋がります。

クレジット: 写真/鈴木研一

植栽計画とバランスは?

樹木と住まいのバランスを考慮しましょう。外壁と色のバランスを考慮し、例えば外壁が落ち着いた色の場合は明るいカラーの花が咲く植物や明るいグリーンカラーを保つ樹木がおススメです。一方、外壁が明るいカラーの場合、落ち着いたカラーの植物が良いでしょう。こちらのようにガーデンに高い木を植えたり、高低差を作ったりすることで、外観とのバランスが良くなりグッと住まいの魅力を引き立ててくれます。

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