豊かな住空間をヴィンテージマンションで実現する

K.Matsunaga K.Matsunaga
RENOVATION MODEL HOUSE, yuukistyle 友紀建築工房 yuukistyle 友紀建築工房 Kamar Mandi Modern
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持ち家の選択肢として、中古住宅を購入してリノベーションをする方法はすっかり一般的になりました。新築が良いとされてきた時代から、立地的に有利な物件や、価格的にも求めやすさがあるためです。そして、新築物件よりもリノベーションをして、自分好みのインテリアや住空間を実現しやすいというのもひとつ。プレーンで無難な間取りやインテリアよりも、これから何十年も住み続けていく家はもっと多様でも良いはずです。今回ご紹介するのは、YUUKISTYLE 友紀建築工房の手がけた築28年のヴィンテージマンションのリノベーション。実現したい暮らしを形にした、モデルハウスが出来上がりました。

「好き」がつまった空間へ

マンション自体の広さは、どの物件も似たような面積であることが多いでしょう。限られた空間を、どのようにレイアウトするかがリノベーションの見せ所でもあります。合わせてインテリアのイメージもしながらだと、平面で見たときよりもぐっと魅力を増したプランを計画しやすくなります。こちらはベッドルームとリビングに間仕切りを作らず、まるでホテルのような雰囲気に仕上がりました。収納スペースには大胆な柄の壁紙をあしらい、インテリアのムードを引き立てています。

床の高さを変えて変化をつける

限られたスペースの空間では、壁で間仕切りを作ると圧迫感を生んだり、広がりを感じなくなります。特に窓の面が限られているマンションでは、それに合わせると自由な空間わけがしにくくなる一面もあります。床の高さを変えることで、一つの空間であっても、ゆるく別の役割を持つ場所としての認識を高めることが可能です。

設備にもこだわりの意匠を取り入れる

インテリアを彩る工夫として、壁の色を変えるというだけでなく、暖房や収納など生活感を生むものを意匠的にデザインする方法があります。暖房などもそのままむき出しにするのではなく、収めるスペースをあらかじめ設けモルタル調の素材をあしらいました。まるでもとからそこにあったような存在感と、ちょっとしたカウンターのような存在感ですっきりとインテリアに調和しています。スイッチなども収まるようにデザインし、トグルスイッチを設置することで特別感のある仕上がりになっています。

室内に箱状の空間を設ける工夫

クラシカルな雰囲気のウォークインクローゼットは、仕切りを設けるのではなく、低めの壁で囲った「箱」としてデザインされました。天井が繋がることで全体の広がりは損なわず、壁紙や床の素材を変えて特別感を演出しています。アンティークの似合うドレスルームとしての役割は、ごちゃごちゃしがちな収納のイメージを一新。モールや木材で装飾的に彩り、暮らしにときめきを与える存在となりました。住宅でもこんなことができるんだ、という希望が生まれるインテリアデザインです。

水周りも特別感を

毎日使う空間だからこそ、使うたびに気分が心地よくなるように、というのもリノベーションの魅力です。店舗やレストランでは、トイレなどの水周り空間の演出が全体のイメージアップを図れるように、住宅においても非日常を演出するにはぴったりの場所です。少し広めに設けたトイレは、置き型の浴槽を設置した3in1スタイルで、まるで海外のインテリアのような雰囲気に。クラシカルなスタンド式の手洗いボウルは存在だけで空間がレベルアップするようです。ずっと家にいたくなるような、まるでホテルのような非日常感が魅力のリノベーションです。

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