素材に正直に!住まいの素材の味わいをそのまま生かす方法

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
House in Yoro, AIRHOUSE DESIGN OFFICE AIRHOUSE DESIGN OFFICE ミニマルデザインの リビング
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住宅の構造を覆い隠して、凹凸のないきれいな壁に仕上げている家はよく見かけるかと思いますが、木材やコンクリートや鉄骨といった家を形作ってくれている素材の良さをうまく引き出しそのままインテリアに生かしてみると、住まいを特徴的な雰囲気にしてくれたり、空間を大きく見せることもできますし、大掛かりな仕上げ材を使わなくて済むので、コスト的にもメリットがあります。そこで今回は、住宅の構造となる木や石や鉄といった素材を上手に見せてインテリアに利用している6つの住宅を紹介したいと思います。

ありのままのコンクリートを見せる

コンクリートには必ず施工の時に必要な型枠の跡が残ってしまいます。この型枠の跡がきれいじゃないと言って、コンクリートの壁を隠してしまうことはよくあることです。しかし、こちらのATELIER Mが設計した住宅の和室は、天井・壁・窓・畳がその型枠の跡ときれいに揃っています。それによって、とても調和のとれた安心感のある和室に感じます。このように、型枠の跡まで丁寧にデザインされることで、コンクリートのそのままの素材を生かすことができます。

木の美しさを隠さない

せっかくの木造家屋ですばらしい木が使われているにもかかわらず、隠してしまってはいませんか?こちらの八島建築設計室が設計した住宅は、建て主さんの要望で、地元で育った木が使われています。床から天井まで全方向で木を見せて、とても温かみのある空間になっています。何と言っても、真ん中に見える大きな大黒柱とも言えるようなそのままの素材で使われている柱が、木の美しさを象徴していますし、この立派な大黒柱のもとで生活していく温もりさえも感じられます。

天井を支える鉄フレームを見せる

もし家の天井が鉄フレームで支えられていたら、その鉄フレームを見せてしまいましょう!それは、部屋を特徴的なものにしてくれますし、鉄フレームを隠すための仕上げ材も必要ないので、お金も節約できます。こちらの住宅は、AIRHOUSE DESIGN OFFICEによって倉庫をリノベーションしたものです。この大空間を支えている鉄骨フレームが見えることによって、リノベーション前からあるそのままの素材を利用し、部屋の中にメリハリをつけて居心地のいい空間になっています。

石の壁をはっきりと見せる

こちらのLDKの壁には明るい色の石が使われ、それに何も手を加えることなくそのままの素材を生かし、部屋のインテリアの一部として利用しています。明るい色の家具と揃えれば、眩しい日差しと心地良い風が今にも部屋に入り込んできそうな地中海風の住まいへとなります。

ダクトやパイプを見せる

空調やガス・水道のためのダクトやパイプ、そして壁や天井にはたくさんの照明などのためのコードが隠れています。それを見せるというのも、1つの選択肢です。それは、インダストリアルなおしゃれな空間にしてくれると同時に、ダクトやパイプのためのスペースを天井などにつくる必要がありませんから、天井が高くなり部屋も明るくなります。またメンテナンスを行う時にも、すべて見えるところにあるので簡単に作業が出来てとても便利です。

レンガの壁をペイントしない

家にあるレンガの壁が気に入らないからペンキで塗ってしまうかと思っている方は、ちょっと待ってください。レンガもそのままの素材をうまく生かせば、温かみのある空間を演出してくれます。こちらのアトリエグローカル一級建築士事務所がデザインされた住宅にあるレンガの壁は、その前に暖炉が置かれ、気持ちにも体にも温もりを感じさせてくれます。暖炉は無理という方は、暖色系の照明とレンガを組み合わせてもいいかもしれません。

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