homify360°: 敷地の段差を活かした心地良い家「鵜沼の家」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
鵜沼の家, 後藤耕太建築工房 後藤耕太建築工房 日本家屋・アジアの家
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家が建てられるのは普通の土地ばかりではありません。それは普通の家が建てにくいような場所にも建てられます。ですが、そんな土地の形状を活かして、特別な家を建てることができるでしょう。今回紹介したいのは土地の形状を活かした家。それを手がけたのは後藤耕太建築工房。建てられた「鵜沼の家」では、印象的な空間を持った空間が生み出されています。

段差のある敷地

今回家が建てられたのは岐阜県の鵜沼市。敷地は山裾の住宅地にあります。その形状は特別で大きな段差があります。敷地の北側で段差の上にあるのは道路。その背後には家が建ち並んでいます。一方南側で段差の下に広がるのは田園。このような全く異なる2つの風景の間に家が建てられることになりました。

見る方向で違う印象を与える家

斜面に食い込むように建てられた家は見る方角によって全く違う印象を与えてくれるでしょう。北側の道路から見えるのは平屋のように見える建物。それは木の外壁に覆われていて、シンプルな山小屋のような印象を与えます。ですが建物の南側に回ると、それは覆されるでしょう。南側から見えるのは打ちっ放しコンクリートと木の外壁が組み合わされた2階建ての家。建物は北側の印象とは異なり、実際にはモダンな家になっているのです。

モダンで暖かな空間

建物は1階と2階の壁が鉄筋コンクリート造りで、屋根は木造になっています。それはコンクリートの床や壁に木の屋根が載るというもので非常に安定した構造を持っています。ですが構造的な安定だけでなく、印象的で美しい空間も生み出しています。2階で見られるのは木の柱や梁が組み合わされた美しい屋根。それは木が持つ暖かさを感じさせます。そこに打ちっ放しコンクリートの壁がアクセントを加え、モダンで暖かな空間を演出しているのです。

風景を楽しめる家

このような家で最大の特徴となるのは敷地の地形を活かした空間。北側は人通りのある道路のため、プライバシーを考えて窓を取り付けていません。その代わり田園が広がる南側には多くの窓を設けています。それが果たすのは採光と眺望。家の中に暖かな太陽の光を取り込めるようになっています。特に印象的なのは2階のダイニングルーム。そこからは周りに広がるのどかな田園風景を窓いっぱいに見ることができるのです。

段差を活かした家

本住宅で考えられたのは段差を活かした空間。建物の外観は見る場所で全く違う印象を与えます。そして段差の上側はプライバシーを考えた閉じた空間にして、下側では風景を取り込むような開放的な空間にしています。建物が持つのは個性的な外観と心地良い空間。このような家では敷地の段差を建物の魅力に変えて、他の家では作り出せないような特別な可能にしているのです。

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