Before & after プロジェクト : 北イタリアの山間にある納屋のリノベーション

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
Rustichella, supercake supercake モダンな 家
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リノベーション前後の写真を比べて、その変化の様子を紹介する「Before & after プロジェクト」。今回は北イタリアの町レードロで行われたリノベーションを紹介することにしたい。そこで山間にある納屋を住宅へと変える改修工事が行われた。ミラノを拠点に活動する建築事務所「Supercake」によって建物は大きく様変わりしている。

山間に建つ納屋

多くの山が連なる町レードロ。納屋はそんな1つの山の中腹に建てられた。そこは都市の喧騒から離れ、周りに広がる自然を目いっぱいに感じることができる場所。とても美しい環境にある建物だが、19世紀に建てられたもので多くの年月が経っており、至るところで傷みが見られた。そんな建物を住まいにするために大規模なリノベーションが行われている。

Before: むき出しの内装

建物は住まいとして使うには厳しい状態にあった。そもそも荷物や農機具を保管する場所であり内装は全くない。むき出しの屋根裏、雨風を防ぐためだけの壁。夜間に滞在するための照明も十分にない。そんな建物は誰が見ても心地良く生活を送る場所ではなかった。

After: 広がりが生まれた空間

リノベーションで屋根は取り替えられ、新しいものになっている。太い木材で構成された屋根を支えるのは鉄骨の梁。それによって重量のある屋根をしっかりと支えることが可能となっている。そして同時に多くの柱は必要なくなった。このように屋根の取り換えで広がりが感じられる空間が生み出されている。

After: 明るい屋根裏

屋根裏のロフト部分は以前では考えられないような明るい空間となっている。以前にも天窓があったが、それは塞がれていて使うことができなかった。リノベーション後はガラス窓が取り付けられ、屋根裏に暖かい光をもたらしている。また天窓以外の窓もあり、ロフトには上からと横から光が射し込む。そのため屋根裏と思えない明るい空間が生み出されている。

After: 暖かく明るい空間

建物内に広がるのは素朴な空間。壁は白色にまとめられ、木の屋根と床が暖かな雰囲気をもたらす。そこには天窓やガラス窓が太陽の光が注ぎ込み、建物内の空間を一層心地良いものにしている。

After: 昔の姿を留める建物

このように大きな変化をもたらすリノベーションだが、建物は完全に現代化された訳ではない。新しいものに取り換えられた箇所もあるが、昔の姿を残すようにしている。例えば、木枠の窓。鉄格子を付けた昔ながらの窓は敢えて木枠を使い、建物が持つ雰囲気を損なわないようにされている。また玄関にも木の扉が使われており、納屋として使われていた時の雰囲気は失われていない。

自然環境や特別な雰囲気を楽しめる住まい

リノベーションは古い建物を現代生活に対応するものに変えることが多い。だが、ここでは納屋を住まいへと変えるだけでなく、納屋が持つ素朴な雰囲気を活かした空間を作り上げている。だからこそ、ここでの生活は都市では感じることができない自然環境や特別な雰囲気を楽しめるものとなっている。

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