レトロモダンなインテリアbest5—どこかほっとする温もりのある空間!

K.Matsunaga K.Matsunaga
EARTH HOUSE, SQOOL一級建築士事務所 SQOOL一級建築士事務所 Eclectic style living room
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「ミニマルデザイン」や「スタイリッシュ」な現代的なデザインが流行する一方、暮らしに取り入れるとなるとうまくいかない… という方もいらっしゃるかもしれません。適度にモダンさもありつつ、温もりのあるインテリアも実現したい。レトロに寄りすぎるとどこか古めかしくなってしまう… という場合には、素材の取り入れ方やディテールのバランスを取ることが大切です。今回ご紹介するのは、レトロモダンなインテリアbest5。温かみのあるムードと、暮らしやすさや洗練された雰囲気のある素敵なインテリアを見てみましょう!

古き良きものが生きる日本家屋のリノベーション

ALTS DESIGN OFFICEの手がけたこちらの家は、若いご夫婦とお子様の住居として購入した日本家屋をリノベーションして生まれた住まいです。築53年、80坪と広さに恵まれた住宅を、古き良きものと新しいものの調和を図り、日本家屋を次世代へ受け継ぐコンセプトとしてデザインされました。日本家屋ならではの建具や構造躯体などが映える和のデザインはそのまま生かしながら、モルタルやモダンさのあるパネリングを取り入れています。シャープなディテールやアイアンの階段などの新素材との融合で、まさに「古き良きデザイン」が現代的な空間として生まれ変わったリノベーションとなりました。昔ながらの間取りは、建具で仕切られながらも解放させることもでき、広々とした大空間の中で心地よく住まうことができるでしょう。本住宅については「和風レトロを愉しむ日本家屋リノベーション」で詳細をご紹介しています。

グランドピアノのあるノスタルジックなリノベーション

エコリコデザイン一級建築士事務所の手がけたこちらの家は、築30年ほどの木造住宅をリノベーションして生まれた住まいです。ご夫婦2人でピアノ教室を営むための空間としてプランニングがなされました。既存住宅の古き良き部分は残しつつ、新旧の調和するインテリアがコンセプト。緑の見える大きな窓が面し、土間スペースとフローリングの広々した空間は、グランドピアノがあっても窮屈な感じを受けません。金属製のスマートな筋交いを用いることでモダンな印象を持たせるとともに、しっかりと採光が確保できています。板張りの天井に、縁側のある風景などノスタルジックな雰囲気を持つ素敵なインテリアのリノベーションとなりました。本住宅については「新旧が調和した豊かな空間「 House Ookimati」」で詳細をご紹介しています。

和のアンティークが似合う二世帯住宅

アトリエDOOR一級建築士事務所の手がけたこちらの家は、旧市街地の再開発に伴って建て替えがされた住まいです。二世帯住宅であるこちらの家。和のアンティークが好きな住まい手が集めたものを各所に使用してデザインされました。古建具を使用したファサードは、ブラックで直線的なラインを生かしたモダンさに、どこか懐かしさを感じる格子などが目を引きます。インテリアにはパーケットフロアを採用し、昔の学校の雰囲気を思わせるように。レトロなペンダントライトが空間を彩り、新築住宅でありながらも各所にレトロさを感じさせます。好きなものに囲まれ、暮らす喜びは日々の時間を充実させるものとなるでしょう。本住宅については「懐かしさに包まれるインテリア!昭和のような二世帯住宅」で詳細をご紹介しています。

眺望に恵まれた地で実現したリノベーション住宅

SQOOL一級建築士事務所の手がけたこちらの住まいは、坂に隣接する眺望に恵まれたロケーションにあります。住まい手の好きな映画に登場する建物と、立地環境が似ていることからインスピレーションを受け、築50年の木造住宅をリノベーション。映画の中の建物をイメージし、木質感溢れるデザインや味わいのある空間を目指してデザインがなされています。構造用合板に包まれたインテリアに、ブラウンのタイルやステンドグラスなどが生え、まるでレトロなカフェを思わせる雰囲気に。パネルは住まい手のセルフビルドによって施工がなされた力作です。高台という立地を生かし、大きな窓からは街並みを一望できる絶好の眺めが飛び込んできます。ゆっくりと時間が流れる喫茶店の中で暮らしを送るような、贅沢なくつろぎを感じられる住まいとなりました。本住宅については「EARTH HOUSE」で他の写真をご覧いただけます。

建物の持つ懐かしさに価値を置いたリノベーション

エイチ・アンド一級建築士事務所 H& ARCHITECTS & ASSOCIATESの手がけたこちらの家は、神戸市にある住宅をリノベーションした住まいです。「何もかも新しく作り変えてしまうならば新築でも良かったわけで」という住まい手の言葉。古いものが持つ「新しいものにはない価値」を見つめ、残しつつも暮らしよいデザインをつくりあげることがテーマとなりました。くすんだ色合いの外壁、屋根裏の重厚な存在感。吹き抜けによって躯体があらわれ、アイアンやモルタルのクールな素材との相反する質感とのコラボレーションがなんとも言えない味わいを生み出しています。本好きな住まい手のための本棚を空間の中心に配置。本やそこに置かれる物によって、家自体がさらに住まい手らしさに変化していくようなデザインに仕上がっています。本住宅については「味わいを残す雰囲気のいい住空間リノベーション」で詳細をご紹介しています。


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