LDKをさらに快適で豊かな空間にする5つのアイデア

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
シンプルモダンのコートハウス, やまぐち建築設計室 やまぐち建築設計室 Living room Wood Wood effect
Loading admin actions …

近年の住宅では、リビングとダイニング、そしてキッチンが1つの空間にまとめられているLDKを取り入れることがほとんどです。それによって、1つの大きな部屋が生まれ、開放感や家族団欒の住まいの中心となる空間をつくることができます。しかし、せっかくLDKを取り入れるなら、ただ単に間仕切り壁のない広い空間にするだけでなく、そこにプラスαのアイデアを取り入れてみて下さい。今回は、やまぐち建築設計室の手がけた建物を通じて、そうしたLDKをさらに快適で豊かな空間にする5つのアイデアを紹介していきたいと思います。

吹き抜けなどによって垂直方向にも広がりを

LDKを取り入れることによって、自然と水平方向の広がりは生まれます。そうしたことから、そこに吹き抜けを設けるなどして、垂直方向の広がりもつくり出すことで、LDKの開放感もより高まり気持ちのいい空間とすることができます。吹き抜けを通して高い採光性や通風性も期待できますし、こちらの住まいのようにオープン階段を取り入れれば、LDKをより印象的な空間とすることができます。また、こちらでは階段を窓の近くに配置することで、外からの視線を柔らかく遮るような窓際の緩衝帯の効果も担っています。

空間を柔らかく仕切る

LDKの大きすぎる空間にどこか居心地の悪さを感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、空間を柔らかく仕切ることを考えてみてはいかがでしょうか。LDKを間仕切り壁で完全に仕切ってしまうのではなく、ダイニングとリビングの間に段差をつくるなどして、空間にちょっとした違いや境界をつくることで、メリハリのある空間とすることができるでしょう。こちらの住まいでは、天井にある梁のようなラインが視線を誘導させる役割を担っています。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀

リビングの写真ページ


キッチンとダイニングをつなぐカウンター

LDKではオープンキッチンあるいはセミオープンキッチンで、キッチンとダイニングがつながるような間取りとなることがほとんどだと思いますが、そこに少し工夫を加えることで、キッチン廻りもまたおもしろい空間にすることができます。その方法の1つが、キッチンとダイニングの間にカウンター台を設けることです。これによって、キッチンとより近い位置で食事を楽しむことができる場所が生まれることはもちろん、こちらのようにダイニングスペースと区切るように設けることで、ダイニングとはまた異なった落ち着いた場所をつくることができます。

【カウンターキッチンについては、こちらの記事でも紹介しています】

カウンターキッチンをよりすっきりおしゃれにする6つのアイデア


多目的に使える畳コーナー

畳コーナーをLDKの中に取り入れることも考えてみてはいかがでしょうか。畳の部屋というのは、寝室にもなれば子どもの遊びスペースにもなるなど非常に多目的に使えますし、フローリングのLDKと組み合わせることで、空間全体としても様々な場所が生まれ、多様な使い方が可能となるでしょう。こちらの住まいでは、ふすまなどを取り付けることなく、先程述べたような段差によって空間を柔らかく仕切ることによって、LDKとのつながりを生みながら、広々とした開放的な畳コーナーとLDKにデザインされています。

庭とのつながり

室内だけで完結するのではなく、屋外空間も含めてLDKを形づくっていきましょう。そこで重要となるのが、庭とのつながりです。庭に出ることができる窓を大きくしたり、その窓辺にウッドデッキを敷くなど、室内と屋外を出入りしやすくなるような工夫をしてみるといいと思います。また、建物が密集する地域に建つ家でも、こちらの住まいのように中庭を設けることで、LDKと外のつながりをつくり出すことができますので、こうしたことも検討してみるといいでしょう。

▶やまぐち建築設計室の手がけた建物についてはこちらでも紹介しています◀

※ やまぐち建築設計室


Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine