寒い季節は室内で過ごす時間が多くなりますよね。加えて冬期は日照時間が短くなるので、屋外で過ごす時間はさらに少なくなります。でもそれは悪いことではありません、もし居心地の良い我が家があるのなら。特に陰影まで計算されてデザインされた住まいは独特のムードある雰囲気で、部屋で過ごす何気ない時間まで特別な瞬間に変えてしまいます。それが良く分かる事例を紹介します!
最初に紹介するのは東京都のキューボデザイン建築計画設計事務所による住宅です。ホテルのラウンジのような空間を目指したこのリノベーションでは、重量感のある材料を多用した内装やラグジュアリーな照明計画が印象的です。写真はリビングのソファからダイニングを眺めたオープンLDKではよくあるアングル… しかし効果的に作られた陰影が空間をより美しく、非日常感を高め、洗練された魅力を醸し出しています。家具も含めたトータルでの提案ならではの完成度です。
【 家具選びについてはこちらの記事でも紹介しています】
ミニマルな構成の中で要素のひとつとして陰影を重視してきたのが伝統的な和室のデザインです。
こちらはギャラリーが併設された蕎麦屋という一風変わったコンセプトの建物ですが、この印象的な和室、一般住宅に作ってはいけないという掟はありません。格子から漏れる柔らかな光に包まれた適度に閉じた空間では誰もがリラックス出来ることでしょう。
壁の色は一般的に白が選ばれます。白は光を最大限に反射・拡散して室内を明るく広く見せる効果がありますが、それを重視しないのであればライトグレーやベージュなどの中間色を選ぶとこちらのようなニュアンスのある空間を作ることが出来ます。吹き抜けの大きな空間に外部の風景を切り取るピクチャーウィンドウ、壁面で繊細な変化を見せる色彩、ミニマルでありながらドラマチックな室内空間です!
キラキラとした木漏れ日、豊かに茂る枝葉が作る影… 。自然が提供してくれる美しい陰影はぜひ室内に取り込みたい風景です。大型の庭木を植えられる敷地がある(または借景がある)こと、樹木の定期的なメンテナンスが可能なこと、大きな開口部が設置出来ること、プライバシーが確保できること… 等等、条件をクリアするのは少し難しいかもしれません。だからこそそれが実現した住まいはこんなにも魅力的なんです!
階段室は印象的な陰影を演出できる絶好の場所です。蹴り込みのないタイプの階段は上からの光が階下へ抜けるので、より強い陰影やコントラストを付けやすくおすすめです。垂直方面へ伸びる機能と形態という室内の他の場所には無い個性を生かし、魅せるスペースとして演出してみましょう!トップライトやスリット開口、間接照明などで光を取り入れ、「間」にはこちらの事例のように生花やアートなどの装飾品を飾ると魅力的な空間となりますよ。
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