テラスを使いやすく楽しい場所にするための6つのポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
熱海の別荘, 井上洋介建築研究所 井上洋介建築研究所 Modern terrace
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テラスを自宅にも取り入れて、そこで友人とバーベキューを楽しんだり、夕涼みをしてみたいと考えている方も多いと思います。しかし、そうした屋外空間を過ごしやすい場所にしていくには、様々なポイントを押さえながら計画していくことが大切になります。そこで今回は、テラスを使いやすく楽しい場所にするためのポイントを紹介していきたいと思います。室内に加えて、こうした屋外スペースにもこだわっていくことで、住まい全体を豊かな空間にしていきましょう!

テラスの使い方を具体的に検討

テラスでは様々なアクティビティが可能となります。そうしたアクティビティの違いによって、テラスに求められる広さや位置、室内空間との関係性も変わってきますので、まずはどのように使っていくかを検討していきましょう。大きさが限られている敷地では、テラスの広さが大きくなるほど、室内空間が小さくなってしまいますので、使い方に適した広さを見つけてみて下さい。また、屋外でバーベキューをすることなどを検討しているのであれば、キッチンから食材などを出し入れしやすいような間取りも考えていきましょう。

写真:福澤昭嘉

テラスと室内のつながり

テラスを設ける際には気軽に外へ出たくなるような工夫をしていくことが大切です。そこでポイントとなるのが、テラスと室内とのつながりです。リビングでくつろいでいる時にふと外に行けるようなテラスの配置も重要ですが、それに加えて2つの空間の間にある開口部の在り方にもこだわっていきましょう。例えば、こちらのアーキシップス古前建築設計事務所が手掛けた住まいのように、テラスと室内の床の高さを揃えて段差なくつなげたり、ガラス面も大きくするなどの工夫をしてみて下さい。

視線への配慮

建物が密集する地域に住まいがある場合、周辺の建物からの視線がテラスに入ってこないように配慮していくことも行っていきましょう。気兼ねなくくつろぎたいテラスに隣家の視線が入ってくるようでは居心地が悪いでしょう。周辺環境に合わせて、壁や植栽などで視線カットの工夫をしてみて下さい。さらには、逆のテラスからの視線にも注目して、きれいな風景が屋外スペースから眺められることも考えてみて下さい。

メンテナンスについてもきちんと考慮

屋外になるテラスで快適に過ごせるようにするには定期的なメンテナンスも欠かせません。ウッドデッキなどの素材として耐候性の高いものや掃除のしやすいものを選んだり、日頃から床や排水溝などをきれいに手入れすることも、テラスをいつでも外に出たくなるような場所にするために大切なことです。ウッドデッキについては、「屋外を楽しむ空間を!ウッドデッキ導入で考えたいこと」も是非参考にしてみて下さい。

水栓やコンセントの設置

テラスを計画する際に忘れずに考えておきたいのが水栓やコンセントの設置についてです。テラスでガーデニングをしたい方には非常に便利ですし、先程のメンテナンス面でも高圧洗浄機などの電化製品が使えると掃除も楽になるでしょう。車を持っている方ならこの水栓で洗車することも考えて、駐車スペースや水栓の設置位置を決めてみてもいいでしょう。

屋根や庇の検討

テラスに屋根や庇の設置も是非検討していきましょう。それによって、雨が降っている時でも外に出ることが可能となりますし、床面も汚れにくくなります。また、夏の強い日差しも遮断してくれて、屋外でより快適に過ごせるようになるでしょう。しかし、あまりに太陽光を遮断しすぎると、今度は室内が暗くなってしまいますので、テラスの使い方や室内への光の入り方も考慮しながら屋根や庇を計画してみて下さい。

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